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2012/04/05 (Thu) いちばん東のヨーロッパ 【18日目 -後篇-】

【つづき】

特にコメントないようなので更新しちゃいます。
レストランに入ったところからのつづき。
なるべく冷静に振り返りつつ、一部言葉遣いは改めつつも状況が伝わるよう客観的な描写に努めます。が、あんまり自信ないなぁ。

----------------------------------------------

まず、ドアをくぐった途端、若干店員さんの視線が冷たく突き刺さるのを感じた。
確かに、今の私の格好はお世辞にもフォーマルとは言えない。
というか雨仕様に着替えたため、私のワードローブの中でも最上級にアウトドアファッションであった。
しかし、ここでめげていてはルーマニア最後の夜を美味しいチョルバ・デ・ブルタを食べ収めるという目的を叶えることはできなくなってしまう。
ここは気にしないことだ。
と瞬時に自分に言い聞かせて、その女性店員さんにメニューを見せてもらう。
お目当てのチョルバ・デ・ブルタは見つかった。値段もそこまで高くなく、さりげなく見回すとお客さんもそこそこのカジュアルな格好の人が目に入ったので、場合によっては別を当たろうと思っていたが、そのまま席に案内してもらうことにした。

メニューをじっくり吟味してから、予算(残金40レイ)も踏まえて、
チョルバ・デ・ブルタを筆頭に、たまには魚もいいかなとトラウトのグリルとカプチーノを注文する。
これで32レイくらいになる計算だ。
あとで駅の売店でお水とかトイレに行ったりするのに小銭は残したいから、これでちょうどいいくらいだろう。

一息ついて、しばし待つ。
わたしの向かいのテーブルには、家族団らんといった感じの40代の口髭の男性とその妻、10歳前後の男の子と女の子が座って、料理を囲んでいる。
入口を挟んで、大きく左右にテーブル配置が分かれており、私の座った左サイドは女性店員が、右サイドはもう一人いる男性店員がそれぞれウェイターの担当になっているようだ。
まだあまり混んでいる時間帯ではないが、女性店員は忙しいのか、あまりフロアーに姿を見せず、さらにアイコンタクトが通じないので、つかまえるのにやや苦労した。

しばらくたって、最初にチョルバ・デ・ブルタが運ばれてきた。
うん、美味しい。やっぱり最後に食べておいて良かった。

そして、次にトラウトのグリル。
注文したときに、なんとなく焼いた魚だなってことしかわかってなかったのだが、シンプルな鱒の焼き物で、レモンが添えてあり、なかなかさっぱりしておいしそうだ。
で、食べようとしてカトラリーに目をやり、あれ?と。
ナイフの形がなんかヘン。
かなり小ぶりなこの形って、どう見てもバターナイフだよね?
そこで私は、ルーマニア語の本を片手に店員さんにナイフはありますか?と伝えた。
すると予想に反して、そのお姉さんはかなり困惑した様子でこれはナイフです、というようなことを言っている。
これに私も困惑。ますますチンプンカンプンになって、英語に切り替えるが英語はあまり得意ではないようで、お互いうまく意思の疎通ができないまま、何回か同じ単語を繰り返したりして苦戦。
やがてついに伝わらないのに業を煮やしたお姉さん、後ろのカトラリーコーナーからガシャガシャと荒々しい音を立てたかと思うと、大き目なナイフを一本持ってきて、「これでいいんでしょ!」的な捨て台詞を吐くと、私のテーブルにダン!!と置いて去って行った。
・・・
なんだ、なんだ!?
何が悪かったんだ!?
ていうか今の態度は何なんだ!?
とりあえずナイフは持ってきてもらえたけど、なんかさっきそういえばフィッシュナイフって言ってたような…
てことはこれってもしかしてバターナイフに見えたけどフィッシュナイフだったのかな…
でも私の知ってるフィッシュナイフってもうちょっと皮が切れそうなギザギザが付いてたんだけど…
うーん、でもこういうデザインのもあるのかも…
ヤバイ。だとしたらちょっと恥ずかしいなぁ…
でもそれにしたって、もう少し伝え方とか態度とかいくらでも他に仕様があるよねぇ。
・・・
ていう心の中の声がモヤモヤと忙しなく上がってきている間に、ふと顔を上げてみると、
向かいのテーブルの家族連れが今のやり取りを見ていたらしく、こちらを見てひそひそ話しているのが目に入った。(イライラ)
私が気づいたにも関わらず、その髭オヤジはさらにジャポン、ジャポンと言いながらこちらを見てニヤニヤしている。そしてそれを聞いている妻も乗じて、こちらをバカにしたように笑っているではないか!(イライライラ)
あのー、それ、ルーマニア語だからわかんらないと思っているだろうけど全部こっちに伝わってるんですけど!という思いを込めて咳払いする私。
いっこうに態度を改める様子もない髭オヤジ。
そこへお皿を下げに来た女性店員、髭オヤジは彼女に、「さっきは災難だったね。あの日本人はまったくなってないね。」というような言葉をかけ、二人してこっちを見ながら「全くだわ」というように笑った。

私キレた。

席を立った。
トイレに入った。
意味もなく水を流して手を洗ってみた。
ついでに口を漱いでうがいもしてみた。
鏡を見た。
かなしくなった。
以前、私は怒りを抑えに抑えた結果、血圧が上がって呼吸困難になったことがあった。
ここで、ルーマニアで、このレストランで、そういうことになるわけにはいかなかった。
とりあえず深呼吸した。
他に誰もいなかったので、ため込んでいたイライラを言葉にして小さく出してみた。
もう一回深呼吸した。
レストランでお金も払って、なんでわたしはこんな嫌な目にあわなくちゃいけないんだろう。
席に戻ったら、お会計してもう出ようかな。
そのほうがいいよね。
あぁ、こんなときに一緒にムカつくね、って言える人がいないのはツライな。
でも私は一人なんだから、自分ひとりで気持ちの切り替えもできなくちゃな。
もう一回深呼吸した。
鏡を見た。
気合いを入れた。
席に戻った。
まだ前にいた、髭オヤジを一度睨んだ。

さっきの店員を目で探したが、なかなか姿を見せず、代わりにわたしのただならぬ雰囲気を察知した右側担当の男性店員がやってきた。
彼がちょっと心配そうな顔をして、ほとんど食べ残したトラウトを下げながら、カプチーノ?と聞いてくれるので、ちょっと救われた気持ちになり、素直にお願いすることにした。
(実はこれがまた致命的だったのだが)

少しして彼が持ってきてくれたカプチーノを飲んで、気持ちも少し落ち着いてきた。
味は覚えてないけど、たぶんちゃんと美味しかったんだと思う。
飲み終わってすぐに、お会計をお願いすると、また女性店員のほうがやってきた。
そして、置かれたお勘定を見て、固まる私。
なぜに合計金額が41.1レイなのよー!!
よくよく見ると、トラウトの値段がメニューで確認した値段よりも高く表示されていた。
11×2 22レイ
となっているのだ。
絶対におかしい。
トラウト一匹しか食べてないし。

もうその店員には関わりたくなかったけれど、黙ってはおけないので
なぜこれは×2なのかと問う。
するとメニューの価格は100gあたりの値段だからだという答え。
「あなたが食べたトラウトはこーんなに大きかったでしょ。あれが100gなわけないじゃない」
とまたこちらの神経逆撫でな態度で説明してきた。
だったらぴったり200gなわけもないだろう、始めからメニューに一匹あたりの値段を載せやがれ、この●●!!
と私は大いに苛立ち、もうこの店員とこれ以上口論するのは嫌だったので、レイが余ってしまうが足りないんじゃ仕方ない、とクレジットカードを出した。(正確にはテーブルの上にバシッと叩きつけました:笑)
すると「機械が壊れているので、今はクレジットは使えない」と驚愕の返答。

思わず
はぁっ!?
と日本語で叫びましたよ、私。
続けて、
なんじゃそりゃ、そこの入口にV・I・S・Aってシールが貼ってあるだろーが。使えないなら使えないって初めに言いなさいよ、ちょっと!
というようなことをほぼ日本語でVISAのことだけ大きな声ではっきりと発音しながら、シールを指さして猛抗議。
怒りは怒りとして、現地語でなくても英語でなくても必要な場合にはきちんと自分の言い分を主張すべし、とは前回トルコ旅の経験からも学んだこと。
日本じゃ絶対見せないその私のキレように、これは手におえないと思ったらしく、彼女は一旦奥に下がると別の若い女性店員を連れてきた。
それが思いのほか若い女性だったので、一瞬こういうときは責任者じゃないのか?と思ったが、話してみると彼女の方が英語ができるのと、それ以前に分かり合おうという基本の接客姿勢はきちんと持ち合わせている人だったので、口論しながら徐々に私も冷静に。
クレジット読み込みの機械が壊れている点に関しては、ちゃんと非を認めてお詫びしてくれた。
トラウトについては、わたしも事前に確認したわけではないので仕方ない。
ほんとうは彼女の態度に関してが一番の私の怒りポイントなのだが、それについてはうまく説明できる自信がなかったのでなにも言わなかった。
そして何より今一番問題なのは、クレジットが使えず支払いは現金のみなのに、手持ちの現金が足りないということだ。
そうこうしているうちに乗らなくてはいけない列車の発車時刻は迫っていた。

うああどうしよう。焦ってもうわけわからなくなってきた…!!
私がテンパりつつ列車のチケットを見せて事情を説明すると、話のわかる彼女は、とりあえずいくら持ってるの?と聞いてくれ、私は持っている小銭も含めておさいふひっくり返してすべてをテーブルへ。
数えてみたら足りないのが1レイであるのが判明。
もう郵便局も閉まってるから両替もできないし、ユーロでも支払い受け付けられないっていうんだからしかたない、その有り金全部でOKってことにしてくれました!
わー、とりあえずよかった。
さあ、走れ走れ!
ハナシがまとまるや否や、私はまるで食い逃げ犯のように荷物を担いでフル装備で、雨上がりの滑りやすい石畳のメインストリートを駅に向けて一直線に猛ダッシュ。
ギリギリ発車3分前に駅に到着すると、もうホッとするやら笑えるやら、また怒りがこみ上げるやら。

19:00 時間通りにやってきた列車に乗り込み、席に着くと、またさっきまでのやり取りが浮かんできて、心の中の揺れが激しかったです。
M0015024[1]
ホテルANNA MARIAでの出来事から振り返ってノートをまとめながら、ああ今日この幸せな時間がなかったら、私今頃めっちゃ泣いてたな…と思いました。
それがなかったら、シナイアでの思い出がかなりマイナスになってたはず。
やっぱり人との出会いは一番心に刻まれるものだと実感。

ていうか私、有り金全部おいてきちゃって、この先ブルガリア入国して両替するまで水も買えないんだけど、どうしよう…。
一応、予備の水一本入れといてよかった。
まだこの先、乗り換えもあるし、道中長いんだよね。

22:03 そろそろ乗り換えのブカレストに到着予定時刻のはず、と思っていたら運行が遅れていたらしく、まだまだ先だった。
あやうく全然違う田舎の駅で降りかかっているところを、親切なおばさんと女子学生さんのおかげで助かった。
降りてたら取り返しがつかなかったよ。

22:45 約一時間遅れでブカレスト到着。
とにかく首都は人が多いし、治安も良くなかったりするのでドキドキする。
構内はマクドナルドとか、軽食、雑貨などのお店も多く賑わっていたが、私はどうせなにも買えないので、無駄に歩き回らず乗車番線が出る電光掲示板の近くで待機する。

23:00 入線番号が出たので、ホームに移動。
モスクワ→ソフィア行きの長距離夜行列車だ。
夜行だから寝台列車だと思い込んでいたが、なんと私の車両は2人掛けタイプの普通席だった。
日本でいうちょっとボロイ特急列車くらいの座席。
私はブルガリアに入国した直後の途中駅で下車するが、終点ソフィアまで行くのにこの座席ではきつそう…。
私の周囲は、夏休みのヨーロッパの学生さんらしきグループが多くて和気藹々としているので、その点はまあ安心。
でも照明を落としてくれないので、結構眠れない…。
M0015028[1]

 
1:00すぎ ルーマニア出国
係員が回ってきて順番にスタンプを押してくれる。

2:00すぎ ブルガリア入国
係員が回ってきて、行先などを簡単に質問。スタンプを押してくれる。
たいていが行先を「ソフィア」と答える中、私が「ヴェリコ・タルノヴォ」と答えると、女性係員はちょっと意外という顔をした。


5:00すぎ 乗り換え駅のゴルナで下車。
到着前に、車掌さんが次だよ、と教えに来てくれた。

降りてみると、まだ日も昇っておらず、周りは真っ暗。
マイナーな駅なので、ホームにも人気がなくとてもさみしい。ちょい不安。
さて、乗り換え待ちの2時間強、これからどうしよっか。
M0015031[1]
↑乗ってきた列車
M0015032[1]


------------------------------------
・宿代 
・旅代(食・交通・観光)100Lei 
・その他(買い物) 
------------------------------------
1Lei ≒27円


【9/7へつづく】

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よく耐えた! 

ホント災難やったね…。。

ナイフは結局間違いだったのか
わからんけど間違いにしろ、
その対応はないよね…。

バカにした気持ちなんだろね。
人を思いやる気遣いがない。

なので、個人的には
ヒゲ親父のニヤニヤが一番許せん。
折り紙の件は想像するだけでも
心温まる感じだったけどね(^^)

2012/04/08 23:41 | のび太 [ 編集 ]


 

コメントありがとうございます。
私もちょっとナーバスになってた部分はあるんですが、(慣れない土地で常に緊張してるし)、それにしてもちょっとないなぁって思いますよね。
わかってもらえて嬉しいです。
そして、こうして日記書いたことで、ようやく少しは気持ちも整理できてきたので良かったです。

折り紙エピソード、これを機にもう少しバリエーションを広げなきゃと思ったのでした。(^_^;)

2012/04/10 22:11 | アオネコ [ 編集 ]


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  • 金魚と暮らす日々。
    日常のとりとめもない話を気まぐれに更新しています。
    ただ今は丹頂の「蝶子」、らんちゅうのイチとナナ、2つの水槽と一緒です。
    いつになったら何か見つかるのだろうか。

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