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2012/05/30 (Wed) いちばん東のヨーロッパ 【19日目】

2011/9/7(水) 雨のち晴れ 

さて、レストラン騒動の末ようやく目指す列車に乗りこみ、ブカレストで国際夜行列車に乗り継ぎ、眠れないままのぼんやり頭で深夜の国境を越え、ブルガリアへ無事入国したところからのつづき。

5:00前 乗り換え駅ゴルナ着
まだ日も昇らず外は真っ暗な中、蛍光灯だけが白々と光るホームへとおそるおそる降り立つ。何も余計なもののない無機質なコンクリート造りのホームには、ほかに2~3人の乗客がまばらにいるだけ。これから乗り継ぐ予定のローカル列車は朝7時過ぎの発車である。さて、どうしたものか。
改めて辺りを見渡すと、階段が目に入ったので降りてみた。
ちょっと薄暗かったが、そこはホーム同士をつなぐコンコースになっており、そのまま奥に歩いていくと天井の高く開けた駅構内へと出た。切符を買う窓口や、電光掲示板、階上に待合室などもある。深夜というか未明にもかかわらず2つの窓口にはそれぞれ係員のおばさんがいた。切符の自販機がない以上当たり前なのかもしれないが、それが私にはなんだかやけに心強い気がしたのだった。
階上の待合室よりも人がいて目が届きそうという理由から、窓口の向いのベンチで電車を待つことにする。腰を落ち着けると途端に急激な眠気に襲われる。それにしてもさっきからやたらハエが多くてまさに五月蝿い。
眠いが爆睡するわけにもいかないので、予習の足りてなかったブルガリア語教本を取り出し、いまさらの重要単語確認&あんちょこ整理をすることにした。

6:30すぎ ふいに駅構内の照明が消え、外に目をやると朝焼けのグラデーションになっていた。
電光掲示板で発車時刻を手がかりに自分の乗る列車を探すが、同じ時間が二つあり悩ましい。掲示板の各項目の意味がさっぱりわからん。そこでまたブルガリア語教本。コロボース=「番線」か、ふむふむ。そこで窓口のおばちゃんに自分の切符を見せて、どの番線か訊いてみる。なんとか4番線らしいことを確認できた。
移動の前にひとまずトイレへ。トイレは有料なのが一般的で、入り口にたいてい係りのおばちゃん(たまにおじちゃんのこともある)がいて、決められた料金と引き換えに紙を渡されるというシステム。・・・なのだが、レストランの一件で手持ち金ゼロの私。ドキドキしながら覗いてみると、ラッキーなことに係りのおばちゃんはまだ出勤前でした。

7:00 4番線に入線していた列車に乗り込む。
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しかし向かいの列車も同時刻発車で、また不安がよぎった私、念のため近くにいた人に「イズビネテ(すみません)」「ヴェリコ・タルノヴォ?」と行き先を確認。するとその人は「ダー」と答えつつ首を横に振る。あれれ、間違ってた!?と思うも、2秒後、そうだったそうだった!と一人合点。首を横に振るのがブルガリア流の肯定の合図なんだったとどこかで読んだのを思い出す。ブルガリアは首を振る方向がYES・NO逆なのである。
一安心し、そばのコンパートメントの扉を開けようとしていると、隣から10代後半くらいの男の子が顔を出して「ヴェリコ・タルノヴォに行くんでしょ。ならこっちに来て一緒に座りなよ。」っていう感じで自分のいたコンパートメントに招き入れてくれる。そこにはもう一人男の子がいて、一瞬やや警戒するも、二人の無垢な笑顔に負けてご一緒させてもらうことにした。珍しい外国人の女の子に興味津々のいい子たちなんだってわかるまで、そう時間はかからなかった。

席につくとお決まりの質問タイムスタート。どこから来たの?とか、名前は?とか、いろいろ訊かれたんだけど、私のブルガリア語ちんぷんかんぷんなことと言ったらもう滅茶苦茶・・・。わからないのがちょっとした単語とかそういうレベルじゃないので、もう目も当てられない有様なのだ。「ちょっと書くもの貸して」と言われたときなんて(これも結局ジェスチャーからの推測だが)、「ペン」ていう単語さえ知らない私に、何回も言い直したりジェスチャーしたりと、何とか伝えようと辛抱強くわかるまで数分間も悪戦苦闘。でも、それでもコミュニケーションを図ろうとしてくれるのがすごく嬉しかった。たぶん、とっくにあきらめてほっとくのが普通なんじゃないか。
そんな苦戦しながらも、私もさっきおさらいしたばかりのカタコトを組み合わせて、彼らは兄弟ではなく友達で、学生ではなくこれから仕事に行くところ、っていうのを理解。名前は聞き取れなかったら、紙に書いてくれた。
私のほうはやっと今日の朝ブルガリアに来たばかりだ、とか。仕事ではなく旅行で、などをなんとか伝える。

7:40 そんなこんなであっという間にヴェリコ・タルノヴォ着。
彼らは列車から降り立つと、じゃあね!と線路を越えて町への近道らしき雑草の中の細道に分け入り、姿を消していった。
私はというと、地図を片手に川を越えて蛇行する町へのメインルートをてくてく歩くことにする。ここまででだいぶ荷物が軽くなってたようで(体感11kg)、朝の涼しい風を感じながら、登り坂でも意外と足取りは軽い。
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8:10 ゆっくり途中写真取りながら歩いて、町の中心となるブルガリアの母広場へたどり着いた。日が照りだして少し暑い…。
この周辺に銀行が多く集まっているため、そのまま銀行のオープンを待って開店と同時にレバに両替する。これでやっと水も替えるしトイレにも行けるー♪と安堵しつつ、町外れのほうにあたるホテルへ。
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9:00頃 ホテル到着。
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まだチェックイン時間前なので、荷物だけ預けるつもりだったが、フロントに出た優しそうなまなざしの女将さんに、身振り手振りでプライベートジムコーナーの洗面所に案内され、よかったらここ使ってね、と気遣ってもらう。(それだけ私がやつれてたのかもしれないが・・・実際、朝の洗面もできてなかったので本当に助かった。)
そして、ちょっとすっきりして身支度も整えたら、いざ出発!
また15時くらいになったら戻ってきてねーと女将さんに見送られつつ、まずは前方に城塞跡の見えるツァレヴェッツの丘へ向かう。
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------ここヴェリコ・タルノヴォは、私の中ではブルガリアの中で一番に訪れたかった場所だった。かつての第二次ブルガリア帝国時代の首都だったということもあり、今に残る町全体のクラシックな雰囲気に惹かれたのに加え、町の大きさも手ごろで歩いて散策ができそうなのが決め手。
地図で見ると、やたら道が曲がりくねって細かくて入り組んでいて、どんな様子なのかさっぱり想像できなかったけれど、実際歩いてみたら起伏に富んでいて石畳の道路や路地裏の緑と猫たちや、走る抜ける車のレトロさとか、いろんな魅力がたくさん詰まった想像以上に素敵な町だった。


チケット売り場前の売店で、朝食用に飲み物とサンドイッチを買う。
入場券は6レバ。

風の吹く丘、って確かにこういうイメージだよな、という物語性を感じる丘でした。
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途中の石段に座って朝ごはん。
ちょっと苦味の効いてるレモンソーダが美味しい。
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11:30頃 教会や、かなり風化している遺跡の残骸などを一通り見てまわり、のどかな人気のない奥の木陰でひとやすみ。あまりに平和すぎるので、今までの長旅の疲れが一気にでて、むしろ一眠りしそう…。。
私に続いてやってきた英国人らしき老夫婦も近くに腰を下ろして小休憩している様子。これならヘンな人に襲われる心配もなさそうかもー。
と、いよいよ睡魔に負け、体育座りのまま少し微睡んでしまいました…。

30分後 このままだと本気で眠ってしまいそうなので、次の暫定目的地を近くにある博物館に定めて出発。やってきたのは民族復興期博物館。入場料6レバ。
あまり予備知識なしに行ってみたが、オスマン朝の総督邸だった屋敷を利用した木造2階建ての博物館で、古い写真から、農具から武器から民族衣装から、レトロカメラコレクションの部屋あり、イコン画の部屋あり、歴史的文書の部屋ありと、多岐に渡るジャンルの膨大な資料が展示してあり、じっくり見て回るとかなりの見ごたえ。気づくと2時間経過してました。
中でも、19世紀頃のヴェリコ・タルノヴォや近郊の町並みを撮った写真が、とても素敵で釘づけになってしまった。キャプションにある地名を判読するに、トリャブナ、とかアルバナシという場所らしい。ここから近くなのだろうか。もし行けるならぜひ行ってみたい。
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もう15時近くになっていたので、ホテルに戻ることにする。
途中、売店かスーパーを探してミネラルウォーターを買わなくちゃと思っていると、目に留まったのはアクの強そうな骨董屋。実は行きにも通りがかりに気になっていたのだが、まだその時はオープンしていなかったのだ。今はその店の扉は往来に向けて開いていた。
えいや。
と吸い込まれるように扉の中に足を踏み入れた。
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床から天井までありとあらゆる骨董品というかむしろガラクタで埋まった店内の、奥の方にこれまた雑貨でほとんど埋まりかけたカウンターがあり、座っていた店主のオヤジが顔を上げてチラリとこちらを見た。既に気になる何物かを手に取っているところだった私に、オヤジは「まあ、よかったらここに座ってゆっくり見なさいな」とカウンターの内側、自分の隣を荷物をどけて腰かけられるだけの場所を開けて言う。ちょうどアルバムに挟まれたバラの絵葉書を見ようとしていたので、おずおずとそれに従うことにする。
途中、西洋人カップルがひやかしに来たくらいで、あとは二人きりである。ちょっと緊張しながら、でも気になるものは気になるので、じっくり品定めしつつも、オヤジの動向を伺い作戦を練る。
見終えてから欲しいものをピックアップし、それぞれ価格交渉に入る。案の定、オヤジはかなりふっかけてきた。正直これでは全く話にならない。私の予算からするとゼロが一つ多いのである。
で、すったもんだあって、やはりプロには敵わないわ、と諦めて帰る動きを見せると、ちょっと焦ったオヤジは「まあ待て。いくらならいいんだ」と引き留めてきたのでもう一度交渉再開。初めに価格を書いた紙に、どうしても欲しいものをまとめていくらで、これが私の上限だ、と伝える。それで一つおまけをつけてもらいなんとかまとまった。
私が欲しかったのは主に昔の配給チケットなどの紙モノで、相場がまったくわからなかったので結局それでもかなりボラれてるとは思うが。まあいろいろと胡散臭い話を聞いたりと楽しかったので良しとする。
オヤジのほうは、まだいろいろと話足りなかったようで、「また遊びにおいで。今度こそお茶しよう。」と笑顔で見送ってくれた。(コーヒー勧められたが用心して断ったので)

15:30 ようやくホテルに正式チェックイン。
一階で通行量の多い通りに面してるので、少し騒音が気になるが、部屋はとても綺麗でいい感じ。電気ケトルとお茶のセットがあるのがかなり嬉しい。格安で予約できていなかったら予算オーバーだった宿。
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トイレットペーパーが可愛いすぎる!!

ひとまずシャワーを浴びてすっきりする。
洗濯、日記、明日の予定など考えつつゴロゴロ。

19:30 疲れていたので、今日の夕飯は近くの商店で買ってきたアイスと、残ってたルーマニアのソルティークッキーで。

少し静かになった外が気になり、窓を開けてみると、右手前方に見えるツァレヴェッツの丘で教会がライトアップしており夜景が美しかった。夜の散歩をしているカップルなども、よく私の部屋の前あたりで歩を止めて、景色に魅入っていた。
ブルガリアの第一夜はゆったりと更けていった。

21:40 まだ早いけれど、今日は早く寝よう。



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・宿代2泊分 60leva
・旅代(食・交通・観光) 22leva
・その他(買い物) 40leva
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1leva ≒27円

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アオネコ

  • Author:アオネコ
  • 金魚と暮らす日々。
    日常のとりとめもない話を気まぐれに更新しています。
    ただ今は丹頂の「蝶子」、らんちゅうのイチとナナ、2つの水槽と一緒です。
    いつになったら何か見つかるのだろうか。

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