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2010/06/29 (Tue) 佐野洋子さんのこと。

佐野洋子さんのエッセイ『私の猫たち許してほしい』を読んだ。

子どものころ愛読していた工藤直子さんの詩集『あ・い・た・く・て』の挿し絵を描かれていて、
その個性的な猫の絵が頭から消えなかった画家さんだ。

佐野さん自身についてはそれ以外何の予備知識もなく、ちくま文庫の復刊フェアで見つけてなんとなく買って、なんとなく読みそびれたまま本棚に並んで久しい文庫だった。

戦時中~戦後と時代背景はかなり違えど、
佐野さんのこどもの頃のエピソードや、若くして亡くなったお兄さんを初めとする家族など、いくつかのテーマでまとめられた短いお話の中に表れる、考え方や感じ方に感銘を受けた。

わたしはこういう人、すごく好きだなぁと思った。
率直で、厭味がなくて、飾らないところ。

人間としてのマイナス感情も、プラス感情と同じように平等に、
自然にさらりと綴っているところがすごい。

たとえば、こども特有の残酷さ。
それは、咎められるべき罪というより、こころの中にずっとしまっておくべき罰みたいなもの。
忘れられない人間だけがそうなのかもしれないけど。
共感できるんだよね。
自分とは全く違う環境であるにも関わらず追体験してしまうリアリティがある。

美大に入って仲間から「次郎長」って呼ばれる程のかっこいい性格。
一方で、その中の男の子に叶わない恋をしてしまう女の子らしい一面も。
人柄が滲み出ていて、とてもとても愛しく感じられてしまうのです。

読めて良かったと、こころから思えた一冊。

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  • Author:アオネコ
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    いつになったら何か見つかるのだろうか。

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